【2026年版】北海道のサケ来遊数の推移|豊漁期から近年の減少までデータで解説

北海道の秋の釣りと言えば、サケ釣りを思い浮かべる人が多いと思います。

しかし、近年はサケの来遊数が減少しており、2025年には北海道全体の来遊数が約686万尾となりました。

これは、1989年以降で最も少ない水準です。

この記事では、北海道のサケ来遊数について、過去の豊漁期から近年の推移までをデータで振り返ります。

サケ釣りを楽しんでいる方はもちろん、北海道のサケ資源がどのように変化しているのか気になる方も、ぜひ参考にしてください。

※この記事では、2026年10月20日時点で確認できる公表資料をもとに解説しています。

目次

北海道のサケ来遊数とは?

サケの来遊数とは、北海道沿岸で漁獲されたサケと、河川などで捕獲されたサケを合計した数です。

海で釣りをする人にとっては、サケがどのくらい北海道に戻ってきているのかを知るための参考となるデータです。

ただし、来遊数は北海道全体の漁獲・捕獲状況を示すものであり、特定の釣り場で釣れるサケの数を直接表すものではありません。

また、サケ釣りの釣果は、来遊する時期や地域、海況などによっても変わります。

北海道のサケ来遊数の推移

北海道のサケ来遊数は、2000年代に高い水準となった後、長期的に減少傾向が見られるようになりました。

北海道立総合研究機構の資料では、2000年代前半から中盤にかけて、全道の来遊数が5,000万尾を超える年が続いていました。

その後は、年ごとの増減を繰り返しながら減少し、2024年には約1,770万尾、2025年には約686万尾まで落ち込んでいます。

年別のサケ来遊数

近年の北海道全体の来遊数をまとめました。

年来遊数備考
2020年約1,832万尾
2021年約1,863万尾
2022年約3,347万尾近年では多い年
2023年約2,256万尾前年から減少
2024年約1,770万尾前年から減少
2025年約686万尾1989年以降で最少
2026年約239万尾9月30日現在の速報値

出典:国立研究開発法人 水産研究・教育機構「さけます来遊速報」

※2020~2025年は各年の最終値、2026年は9月30日現在の累計値です。2026年は集計期間が異なるため、過去の年間値と単純に比較することはできません。

参考:サケの放流数と来遊数及び回帰率の推移(水産研究・教育機構)

2000年代はサケの来遊数が多かった

2000年代の豊漁期2025年
5,000万尾超約686万尾
2025年は、5,000万尾を基準にすると約14%の水準です。

2000年代は、北海道全体でサケの来遊数が多い年が続いていました。

北海道の資料によると、2003年から2007年にかけては、5,000万尾を超える水準で推移していました。

当時と比べると、近年の来遊数は大きく減少しています。

北海道でサケ釣りを長く楽しんでいる方の中には、以前と比べてサケが少なくなったと感じている方もいるのではないでしょうか。

父

釣り場の体感と数値は大体合っているような気がします

2010年代以降は減少傾向に

2010年代に入ってからも年によって増減はありましたが、長期的には減少傾向が見られます。

特に2016年以降は、来遊数が3,000万尾を下回る年が続くようになりました。

2022年には約3,347万尾まで回復したものの、その後は再び減少しています。

サケの来遊数は毎年一定ではなく、年による変動が大きいことも特徴です。

2025年は約686万尾まで減少

2025年の北海道全体のサケ来遊数は約686万尾でした。

水産研究・教育機構の2025年度最終速報では、前年の約1,765万尾に対して約39%の水準となり、1989年以降で最も少ない来遊数とされています。

2024年も前年から減少していましたが、2025年はさらに大幅な減少となりました。

サケ釣りを楽しむ人にとっても、北海道のサケ資源の動向が気になる状況といえます。

参考:2025年度さけます来遊速報(水産研究・教育機構)

2026年の北海道のサケ来遊状況

2026年のサケ来遊数についても、最新の速報を確認しておきましょう。

水産研究・教育機構が2026年10月16日に公表した資料によると、北海道全体の来遊数は9月30日現在で約239万尾でした。

前年の同じ時期は約353万尾だったため、前年同期比では約68%となっています。

ただし、これは9月30日までの累計値です。今後の来遊によって数値が変わるため、2026年の最終的な来遊数については、引き続き公表資料を確認する必要があります。

最新情報は、以下の公式ページで確認できます。

2026年度さけます来遊速報(水産研究・教育機構)

なぜ北海道のサケは減少しているのか?

サケの来遊数が減少している背景には、さまざまな要因が考えられます。

ただし、来遊数のグラフだけから、減少の原因をひとつに特定することはできません。

講演会で聞いたサケ稚魚の生存率低下の仕組み

私自身も2026年4月15日に開催された「サケに及ぼす地球温暖化の影響」という講演会に、息子と一緒に参加しました。

講師は、北海道大学名誉教授で北極域研究センターの帰山雅秀先生です。

講演の中で特に印象に残ったのが、海水温の上昇によるサケ稚魚への影響についての話でした。

サケ稚魚そのものが育たないというよりも、稚魚に適した水温の海域が岸から早く離れてしまうことで、十分に成長できないまま沖合へ出ることになり、生き残る割合が低下してしまうという内容です。

サケの稚魚にとって、海へ出た後の環境は非常に重要です。

今回の講演を聞いて、海水温の変化がサケの成長だけでなく、その後の生存にも大きく関係していることを知りました。

また、ベーリング海でカラフトマスが増加していることも一つの要因にあげられていました。

実際に講演会に参加したことで、普段のサケ釣りではなかなか知ることのできない、サケが生まれてから北海道へ戻ってくるまでの環境について考える機会になりました。

講演会の詳しい内容については、こちらの記事で紹介しています。

サケ来遊数の減少はサケ釣りに影響する?

北海道全体の来遊数が減少すれば、サケ釣りを楽しむ人にとっても気になるところです。

ただし、北海道全体の来遊数が減少したからといって、すべての釣り場で同じように釣果が減るとは限りません。

地域や時期によってサケの来遊状況には違いがあり、海況などによっても釣果は変化します。

そのため、実際に釣行する際には、全道の来遊数だけで判断するのではなく、釣行先の地域の情報や最新の漁獲状況も確認しておきたいところです。

また、サケ釣りでは河口規制などのルールを守ることも大切です。

釣行前には、各地域の規制情報を確認しましょう。

まとめ|北海道のサケ来遊数は近年大きく減少

今回は、北海道のサケ来遊数の推移について紹介しました。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 2000年代は、北海道全体の来遊数が5,000万尾を超える年が続いていた
  • 2010年代以降は、年ごとの増減を繰り返しながら減少傾向が見られる
  • 2022年には約3,347万尾まで回復したが、その後は減少した
  • 2025年の来遊数は約686万尾で、1989年以降で最も少ない水準となった
  • 2026年は9月30日現在で約239万尾となっており、今後の推移にも注目したい

北海道のサケ来遊数は、長期的に見ると大きく変化しています。

サケ釣りを楽しむうえでも、釣果情報だけでなく、こうした資源の推移を知っておくことは大切です。

今後も最新の公表データを確認しながら、北海道のサケの来遊状況を確認していきたいと思います。

参考資料

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この記事を書いた人

小学生の頃から釣りをはじめ、中学生の時は往復20kmの道のりを自転車で川や海へ出かけていました。大学生時代は釣りから一度は離れてしまいましたが、結婚し、子どもが生まれ、子どもとの外遊びの一環で釣りを再開したことをきっかけに親子で釣りに行くようになりました。小型はチカから、大型では80cmを超えるサケをターゲットに親子で釣りを楽しんでいます。

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