【96%が助かる】子どもの釣りにライフジャケットが必須な理由とは?

先日、息子のライフジャケットを新しく買い替えました。

これまで使っていたものはサイズが小さくなってきたのと、何年も使っていて多少くたびれてきていたので、安全面を考えて新調することに

新しいライフジャケットはフィット感もよく、デザインも気に入ってくれた様子。釣りに出かけるのがますます楽しみになったようです。

でも、このライフジャケットを買い替えたとき、ふとあることを思い出しました。

目次

釣り場で感じる、ライフジャケットの着用率の低さ

最近釣り場に行って気になっているのが、「ライフジャケットを着ていない人の多さ」です。

特に岸壁やテトラポッドの上など、万が一落ちたらただでは済まないような場所でも、着ていない大人が目立ちます

釣りは自然相手のレジャーです。どれだけ気をつけていても、ちょっとした油断や足元の滑りで落水する可能性はゼロではありません

ライフジャケットを着ているかどうかで生死が分かれることもある

――これは決して大げさな話ではないと思っています。

【データで見る】ライフジャケット着用で生存率が大きく違う

国土交通省と海上保安庁が発表した資料によると、釣り中の海の事故における生存率は以下のようになっています。
着用時の生存率:約96%
• 正しく装着していれば、落水しても浮いて救助を待てる可能性が高い
▶ 未着用時の生存率:約58%前後(推定)
• 着けていない人の多くが溺死しているのが現実

この差は命の差そのものです。

しかも死亡した釣り人のおよそ9割がライフジャケットを着けていなかったという報告もあります(海上保安庁資料より)。

漁港・堤防釣りなら大丈夫?そんなことはありません

「船じゃないし、岸からの釣りだから落ちないよ」

そんな油断こそが、最も危険です。

事実、釣り中の死亡事故の多くは、堤防や岸壁など「陸に近い場所」で発生しています。

風にあおられてバランスを崩したり、濡れたコンクリートで滑ったり、重いクーラーボックスを持って移動して足を滑らせたり…。

実際に釣り場での落水事故は、ちょっとした油断から起きています。

子どもだけでなく、大人こそライフジャケットを着けるべき理由

「子どもには着けさせるけど、自分は着けなくていいや」

――そんな考え方も見かけます。

でも実は、大人の方が危険なのです。

• 体重が重いため落ちたときに沈みやすい
• 着衣+靴のままでは泳ぐのが非常に困難
• 子どもを助ける立場である親自身が沈んでしまっては意味がない

ニュースでも落水した子どもが助かって助けに飛び込んだ親が亡くなってしまう圧倒的に多いです。

また、子どもは親の行動を見ています。

親がライフジャケットをしっかり着用していることで、「これは当たり前のことなんだ」と自然に学ぶのです。

ライフジャケットは“釣り道具のひとつ”として考えよう

ロッドやリールを忘れる人はいませんよね?

それと同じで、ライフジャケットも必ず釣り道具とセットで考えるべきです。

最近では「釣り専用」のおしゃれなライフジャケットも多数あり、収納ポケットも豊富で実用的です。

釣果にも影響しません。

それでいて命が守れるならコスパは最強です。

フローティングベストでOK!

海釣りや川釣りをするときに「ライフジャケットは必要?」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

実は、釣りにおいてはライフジャケットでなくてもフローティングベストで十分です。

ライフジャケットとフローティングベストの違い

混同しやすい2つの装備の違いを簡単に整理します。

項目フローティングベストライフジャケット
浮力約5〜7.5kg前後7.5〜9kg以上(型式承認品は基準あり)
浮き方主に体を浮かせる(背中側が浮く)気道(口や鼻)を水上に保つ構造(首が浮く)
対応場面主に釣り用(動きやすさ重視)落水や遭難を想定した救命用
規格一般的には「桜マークなし」が多い国土交通省の型式承認を取得している(桜マーク付き)

浮力のkg=「水中で支えられる重さ」

例えば、浮力7.5kgのベストは「水中で最大7.5kgの“沈む力”を打ち消せる」という意味。

この浮力は「服や道具を身につけた状態の大人ひとりを水面に浮かせる最低ライン」とされています。

実際に浮かせられる体重の目安は?

浮力浮かせられる人の目安備考
5kg子ども〜体重40kg未満の軽装の人子ども用フローティングベストに多い
7.5kg成人男性(体重60〜80kg)の軽装状態岸釣り用フローティングベストの多い
9kg以上重装備の大人・冬場の釣りなど桜マーク付きライフジャケットに多い
11kg〜15kg船釣り・救命用(波が高い海域向け)Type Aの膨張式など

釣りにはフローティングベストが便利!

① 釣り用に設計されている
フローティングベストは釣り人の動きを妨げず、道具の収納にも優れているため実用性が高いのが魅力です。ライフジャケットだとポケットがなかったり、ロッドワークの邪魔になったりすることも。

② 一定の浮力は確保されている
フローティングベストも5kg以上の浮力があるものが多く落水時にすぐに沈むことはありません。もちろんライフジャケットほどの浮力はないものの、水面に浮いた状態で救助を待つ時間は確保できます。

③ 子ども用も豊富にある
近年はキッズ用のフローティングベストも多く、親子で釣りを楽しむには最適です。軽くて着心地もよいため、お子さんも嫌がらずに着てくれるでしょう。

ただし注意点もあります。
フローティングベストで十分とはいえ、落水時の自動膨張機能や法定装備ではない点は理解しておく必要があります。

釣りにはフローティングベストで十分!

フローティングベストは釣りに特化した安全装備で、使いやすさと機能性を兼ね備えています。

安全を確保しつつ釣りを楽しむには最適なアイテムといえるでしょう。

ただし、場所や天候によってはライフジャケットのほうが望ましいケースもあります。

状況に応じて適切な装備を選ぶことが大切です。

まとめ「着けていれば助かった」数字が語る現実


• 着用時の生存率:約96%
• 未着用時の生存率:約58%(推定)
• 死亡事故の9割以上が未着用者に発生
• 堤防や漁港でも落水事故は多発している

息子のため、そして自分自身のためにフローティングジャケットを着用しています。

命を守るための一番簡単で確実な方法は「フローティングジャケットを着ること」です。

今日も安全に、楽しく釣りをしましょう!

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この記事を書いた人

小学生の頃から釣りをはじめ、中学生の時は往復20kmの道のりを自転車で川や海へ出かけていました。大学生時代は釣りから一度は離れてしまいましたが、結婚し、子どもが生まれ、子どもとの外遊びの一環で釣りを再開したことをきっかけに親子で釣りに行くようになりました。小型はチカから、大型では80cmを超えるサケをターゲットに親子で釣りを楽しんでいます。

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