「昨日まで爆釣だったのに、今日は全く釣れない…」
海釣りで「釣れる日・釣れない日」の差が大きい理由のひとつが 潮回り(潮汐のリズム) です。
そして、この潮の動きを作っているのは 月と太陽の引力。
この記事では、釣果アップに直結する潮回りの基礎から、実際の釣行にどう活かすかまで分かりやすく解説します。
潮回りとは?|月と太陽の引力が作り出す海のリズム
海面が「満ち引き」するのは、主に次の2つが原因です。
① 月の引力(最も大きな要因)
月が地球の海水を引き寄せることで、満潮・干潮が起きます。
月が真上・真下に来る付近で満潮になりやすく、地球の自転によって1日2回の満潮が発生。
(厳密には月が真上・真下を少し過ぎた時に潮位が最大になる)
② 太陽の引力(補助的に作用)
太陽の引力も潮の動きに影響します。
太陽・月・地球が一直線に並ぶ時(新月・満月)は引力が合わさり「大潮」になります。
(新月の時は反対側は遠心力で潮位が大きくなります)
満潮・干潮は“引力の合成”で決まる
新月・満月 → 引力で潮が大きく動く(大潮)
上弦・下弦 → 引力が打ち消し合い潮が動きにくい(小潮)
| 潮回り | 天体の配置 | 引力の合成 | 潮の動き | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 大潮 | 新月・満月 | 引力が強くなる | 潮の満ち引き(干満差)が最も大きい | 魚の活性が上がりやすい |
| 小潮 | 上弦・下弦 | 引力が打ち消し合う | 潮の満ち引き(干満差)が最も小さい | 潮の流れが弱く、活性が控えめ |
潮回りの種類|大潮・中潮・小潮・長潮・若潮のちがい
潮回りは、月の満ち欠け(約29.5日の周期)に合わせて以下のサイクルで変化します。
大潮 → 中潮 → 小潮 → 長潮 → 若潮 → 大潮
大潮(最も潮が動く)
- 新月・満月の前後
- 干満差が大きく魚の活性が上がる
- 釣り人に人気の潮
→ 釣果が期待できる“狙い目の潮”
中潮(大潮の次に動く)
- 大潮の後に来る
- ほどよく潮が動き、初心者向け
- 潮止まりの前後を狙うと良い
小潮(潮が動きにくい)
- 上弦・下弦のころ
- 潮の流れが弱く魚の活性も控えめ
- ベタ凪のように見えて意外と釣れない日も多い
上弦・下弦とは?
→月がちょうど半分だけ光って見えること
ベタ凪とは?
→風がほとんどなく、波もない、非常に穏やかな海面の状態
長潮・若潮(動きの少ない潮)
- 大潮 → 中潮 → 小潮 → 長潮 → 若潮 → 大潮…の循環
- 潮の動きは最も弱い
- 沖よりも堤防・港内向きの釣りで差が出にくい傾向
なぜ潮が動くと魚が釣れるのか?|潮流と魚の活性の関係
釣りにおける「活きた潮」とは、潮がしっかり動いている状態を指します。
潮が動くと、海の中では以下のような重要な現象が起きます。
◎ 餌となる小魚・プランクトンが流れる
→ 捕食しやすくなるため、魚が活性化する
◎ 酸素が海中に混ざり込む
→ 魚が呼吸しやすくなり、行動範囲が広がる
◎ 海の濁り・水温が変化しやすくなる
→ 魚が動きやすい層(レンジ)が形成される
そのため、
潮がよく動く時間帯
(上げ3分〜7分・下げ3分〜7分)
=釣れる可能性が最も高い“チャンスタイム”
と言われています。
釣りで“最も釣れる時間帯”は?|潮+太陽の法則
魚がよく釣れるのは潮と光の条件が重なった時です。
① 大潮 or 中潮
+
② 朝まずめ・夕まずめ(薄暗い時間)
+
③ 上げ潮の中盤または下げ潮の中盤
最強のタイミング!
→ 実際に多くの釣果報告がこのタイミングに集中します。
潮回り別|おすすめの釣り方と狙い方
| 潮回り | おすすめの釣り方・狙い方 | 補足 |
| 大潮 | 回遊魚(青物、アジ、サバ)や磯での根魚・フラットフィッシュまで幅広く狙える。サーフや磯など、広範囲を探る釣りに適している。 | 潮流が速すぎる場合は、潮裏(流れの裏側)や堤防の角など、流れが当たる場所のすぐ横を狙う工夫が必要。 |
| 中潮 | バランスが良く初心者に最もおすすめ。堤防・漁港・砂浜のどこでも釣果が安定しやすい。 | 潮止まりの前後を集中して狙うことで、より効率的な釣りが可能。 |
| 小潮 | 潮の流れが弱い港内や、堤防の際(キワ)が有利。 | 堤防でのアジ・サバ釣りなど、回遊待ちの釣りや、夜釣り(アジング・メバリング)はむしろ好調になる日も多い。フラットフィッシュはやや不利。 |
| 長潮・若潮 | 基本的に日中の釣果は渋い傾向。夜釣り(アジング・メバリング)は好調日が多い。 | 日中は潮止まり前後が唯一の勝負どころ。沖よりも潮の動きが差になりにくい堤防・港内向きの釣りがおすすめ。 |
潮回りの調べ方
釣りでは「どの潮で魚が動くのか」を把握することが釣果アップの大きなポイントになります。
しかし、潮汐アプリは種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いはず。
そこで今回は、使いやすさ・見やすさ・情報量・釣りでの実用性を基準に、潮汐アプリを厳選し、ランキング形式としてまとめました。
満潮・干潮だけでなく、風や波、天気など、釣行計画に本当に役立つ機能を比較しながら紹介しています。
「どのアプリを使えばいいのか知りたい」という方に参考にしてみてください。
1位:タイドグラフBI(Tide Graph BI)
📱 潮汐+天気+釣れる指標まで一画面で確認!
「タイドグラフBI」は、日本全国の約3,000以上の釣り場に対応した潮見表アプリで、潮汐情報と天気(風・波・気圧・水温など)を一画面でチェック可能。さらに独自の「BI(爆釣指数)」で、潮や天気の条件から魚が釣れやすい時間帯を数値化してくれるのが大きな特徴です。釣行計画から潮の読みまで、これ1つで広くサポートしてくれます。
おすすめポイント
- 全国主要釣り場の潮汐と天気を同時に確認
- 釣果に関わる「爆釣指数(BI)」表示
- 風・波・水温など釣りに必要な情報がまとまる
ダウンロードはこちら↓
🌅 タイドグラフBI(Tide Graph BI)
全国の釣り場ごとの潮見表や潮汐・天気・風・波情報を一画面でチェックできる人気アプリ。
ピンポイント情報で釣行計画にも役立ちます。
2位:今日の潮汐 – 潮見表・タイドグラフ+海天気
📱 潮汐情報+海の天気を速攻チェック!
このアプリは、日本全国750以上の地点の潮汐・潮位情報を即座にチェックできる潮見表アプリ。潮汐をタイドグラフで見られるだけでなく、3時間ごとの天気情報(気温・風・雨など)も同時に表示されるので、釣りに向いたタイミングが分かりやすいのが強みです。
おすすめポイント
- 満潮・干潮の時刻と潮位がすぐ分かる
- 天気情報と潮情報を同時に確認できる
- 見やすい潮時グラフ表示
ダウンロードはこちら↓
🌍 今日の潮汐 – 潮見表・タイドグラフ+海天気
日本全国の潮見表(潮汐・満潮/干潮)と、3時間ごとの天気予報・風向・風速などが一緒に確認できるアプリです。
釣り前の潮と海のコンディションチェックに最適です。
3位:しおさいS – 潮見表/タイドグラフ
📱 シンプルだけど釣り情報も揃う潮見表アプリ
「しおさいS」は日本全国の潮汐情報のほか、天気情報・風配図・波浪情報・気象警報まで収録している潮見表アプリです。複雑な設定なしで、潮の動きと海況をまとめてチェックしたい人におすすめ。初心者でも扱いやすいインターフェースです。
おすすめポイント
- 潮汐と海の天候情報が1つに
- 初心者でも操作しやすい表示
- 気象警報・波情報もチェック可能
ダウンロードはこちら↓
🌙 しおさいS – 潮見表/タイドグラフ
潮汐情報(タイドグラフ)だけでなく、天気予報・風・波浪・気象警報などもまとめて確認できる釣り向けアプリです。潮の満ち引きや海のコンディションをチェックして、安全かつ効率的な釣行計画を立てましょう!
ランキング外:潮汐ナビ-潮汐/自分がよく使うもの
📱 シンプルで見やすい潮見表アプリの定番!初心者にも使いやすい
「潮汐ナビ」は、潮の動きを直感的なグラフで確認できる定番の潮見表アプリです。満潮・干潮の時刻、潮位変化、月齢、日の出・日の入りを1ページで把握できるので、釣行準備に必要な情報が一目で分かります。画面がシンプルで見やすく、釣り初心者でも迷わずに使えるのが特徴です。
おすすめポイント
- 潮位グラフが見やすく、チャンスタイムが分かりやすい
- 全国の釣り場を選んで潮汐データをすぐ確認
- 月齢・日の出入りも表示されるので釣行計画が立てやすい
- 広告が控えめで動作が軽い
ダウンロードはこちら↓
🌊 潮汐ナビ – 潮汐/タイドグラフ
日本全国の潮汐情報(タイドグラフ)を簡単に確認できるシンプルなアプリです。
干潮・満潮の時刻や潮位の変化を直感的にチェックでき、釣行前の準備に最適です。
まとめ:潮を理解すれば釣果は変わる
潮回りは「月と太陽の引力」で生まれます。
大潮・中潮は魚が最も動きやすい。
小潮・若潮はポイント選びで大きく差が出る。
朝まずめ・夕まずめ×動きのある潮が最強。
潮を理解できると効率のよく釣りができたり、狙う時間がわかるので釣果が変わってきます。
ぜひ今後の釣行に役立ててください🎣


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