2026年4月15日(水)
「サケに及ぼす地球温暖化の影響 ~私たちはいかにしてサケを次世代に残すか~」
という講演を、親子で聞いてきました。

北海道大学名誉教授・北海道大学北極域研究センターの帰山 雅秀 先生
でした。
北海道に住んでいると、サケはとても身近な魚です。
スーパーでも普通に並び、秋には川へ戻る姿を見ることもあります。
しかし今回の講演では、
その「当たり前」が将来は当たり前ではなくなるかもしれないという内容でした。
地球温暖化によってサケに起きている変化

特に印象に残ったのが、
海水温の上昇によって、サケ稚魚の成長に影響が出ているという話です。
サケの稚魚は、川を下って沿岸域でエサを食べながら成長し、ある程度大きくなってから外洋へ向かいます。
しかし近年は海水温の変化によって、
- サケに適した水温の海域が沖へ早く移動する
- 稚魚が十分に成長する前に外洋へ出る
- 小さいまま大海原へ出ることで、生存率が下がる
という状況が起きているそうです。
特に小さい稚魚は、外洋で他の魚に食べられてしまう可能性も高くなります。
北海道で釣りをしていもあまり感じませんが、カラフトマスの増加により餌が枯渇していることも影響しているようです。
サケは“海の魚”ではなく、森や川ともつながっている
今回の講演で改めて感じたのは、
サケは単なる“魚”ではなく、自然全体をつなぐ存在だということです。
サケは海で成長し、生まれた川へ戻ってきます。
そして産卵を終えた後、その命は終わります。
しかし、そのサケの死骸は、
- 川の生き物
- 昆虫
- 鳥
- 森の動物
など、多くの生き物のエサになります。
つまりサケは、
海の栄養を川や森へ運ぶ役割を持っているということです。
サケが減るということは、
単純に「魚が減る」というだけではなく、生態系全体へ影響が広がる可能性があります。
北海道の自然とサケの関係
北海道では、サケは昔から非常に重要な存在です。
漁業資源としてだけではなく、
- 地域の文化
- 食文化
- 川の自然環境
- 釣りや観光
など、さまざまな場面で関わっています。
私自身も、釣りを通してサケに触れる機会がありますが、
もし将来サケが減ってしまったら、北海道の風景そのものが変わってしまうのかもしれません。
「次世代に残す」ということ
講演タイトルにもある
「私たちはいかにしてサケを次世代に残すか」。
これは単に研究者だけの問題ではなく、私たち一人ひとりにも関係する話だと思います。
例えば、
- 地球温暖化について考える
- 自然環境を大切にする
- 川を汚さない
- 資源を無駄にしない
- 海や川に興味を持つ
こうした小さな積み重ねも、将来につながるのかもしれません。
親子で講演を聞けたことで、
「魚を釣る」だけではなく、自然の循環について考える良い機会になりました。
NHKの動画も紹介されていました
講演の中では、NHK WORLD JAPANの動画も紹介されていました。
「Endangered Journey : The Decline of Japan’s Chum Salmon」
NHK WORLD JAPAN「Endangered Journey : The Decline of Japan’s Chum Salmon」
この動画では、
- 日本のシロザケが減少している現状
- 地球温暖化による海洋環境の変化
- サケの回遊ルートへの影響
- 北海道の漁業や自然環境への影響
などについて、映像とともに紹介されています。
(帰山先生の解説は日本語ですが、ナレーションは英語なのでやや難しいです)
動画内では、帰山 雅秀 先生が、地球温暖化によって日本へ戻るサケが減少しているメカニズムについて解説されています。
また、日本のサケは北太平洋を2万km以上も回遊していることや、近年は回帰数が大きく減少していることも紹介されています。
父講演を聞いた後であればある程度理解できますが、いきなりこの動画を見ても、いまいちピンとこないかもしれません…。
興味のある方は、ぜひ一度見てみてください。
まとめ


今回の講演では、
- 地球温暖化がサケに大きな影響を与えていること
- 稚魚の成長や生存率に変化が起きていること
- サケが森や川の生態系を支えていること
など、学ぶことができました。
これから先も、北海道の川にサケが戻り続けてほしい。
そのために、自然について考え、関心を持ち続けることが大切だと感じました。
講演後半は息子がやや疲れていましたが、親子ともに勉強になった1時間でした。










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